【レビュー】誰にも言えなかった…子どものいない女性の生き方に悩む人におすすめの本

こんにちわ。こまゆう @komayou_jyoshi40 です。

離婚を経て、シングル40代になった私は正直「生きづらい分岐点」にいます。


友人が37歳ごろから続々出産、会社の同僚が2人も同時に結婚→妊娠→産休になり、心がざわざわしています。30代より明確に自己否定感が強まったのは確かです。

パートナーが居てもいなくても、誰かの妊娠や出産に心から喜べないって状況になったことありませんか?

やさぐれる。

グレちゃったら、もうダメだと落ち込むよ。

  • 友人の子どもを素直に可愛いと言えないのを誰にも言えなかったあなた
  • 子どもが欲しいのかどうか自分でも分からないあなた
  • 治療などに疲弊して疲れてしまったあなた

私と同じような気持ちを持った人に読んで欲しい本があります。

今回、紹介する「子どものいない女性の生き方」です。

内容に触れる面もあるので、今すぐ読みたい!ときは下のリンクをクリックするとスグ購入できますよ。

子どものいない人生を受け入れるには1日が長すぎる

先に話しておくと、この「子どものいない女性の生き方」を読み進めて50ページほどで泣いてしまいました。

なぜ泣けてきたのでしょうか。

今まで言語化するのが怖かった「40代での妊娠や出産のこと」が敵意ない言葉で綴られていることにホッとしたからかもしれません。

私だけがダメな大人じゃなくて、この考えは悪くないって思えたら過去の不妊治療や、元夫とのセックスレス、今も感じる年下パートナーへの申し訳ない気持ちがドドッと溢れてきたんです。

喜べない気持ちは悪じゃない。

大丈夫と言ってもらえる本に出会えたことが41歳の私にとって喜びでしかありません。

本の詳細に入る前に、少し私の話をさせてください。

離婚して10年経った今でも「子どもが欲しいのか、欲しくないのか」わかりません。

怖い、が正しいかも。

一人っ子で、親戚との付き合いは小学校に上がると両親の兄弟仲が悪く次第に疎遠になりました。

母親は「子はお金のかかるもの。家を買うより高くつく」をよく言っていたのを覚えています。子どものいる人はお金持ちというイメージがついて、育てるお金のない私は子どもがいたら不幸にさせてしまう、潜在的にそう感じていました。

正社員でもなく、派遣でもないアルバイト仕事を渡ってきた私には生涯かかる1000万円を稼げる能力もないし、元夫も上昇志向が薄い方ではあったので私の中で諦め案件のまま3年過ごしていました。

元夫とは子ども以前に、セックスが上手くいかなかったのです。


何も知らない、AV数本の知識で抱かれているので毎回嫌でたまらなかった。挿入しても達することができず、私も濡れることができなくなりました。

早く終われと祈る時間より、刺激的な相手と体を重ねてしまった私は30歳を超えてようやく女として求められることを知るのですが、最低な女には天罰が落ちて離婚。

仕事ばかりで40歳になったとき「子どもをもつタイムリミットがきている」という事実と「これからの人生の生き方」を考えなくてはいけない時期にきていると痛感して今に至ります。

子どもを産み育てることが女の仕事ではない

ここからは、ぜひ紹介したい言葉を本文中より引用しながら本全体をレビューしていきます。

私の中には、産まなかった、産めなかった、産みそびれた、どれもあります。
(中略)
ある日突然「あなたは子どものいない人生が確定しました」と神様から肩をたたかれた。それが「残念でした」なのか「結果オーライ」なのか、答えは教えてもらえないまま、ぽつんと取り残されました

著者のくどうみやこさんも、子どもがいない人生を歩いています。

この本の良いところは、著者の体験や苦しさを押し付けることなく、客観的なデータを差し込みながら進めることでした。

大抵、アラフォーの生き方などの自己啓発本って自分愛が偏屈すぎて、私が一番底辺だから貴女はマシよ、と励まされないエール本の多いこと。

数字が苦手な私でもスッと読める魅力が特徴です。

もう祝うのは嫌。結婚式には行かないと決めた

おめでとうと祝福する気持ちはうそではないけれど、鍋にこびりついた焦げのような嫉妬心がなかなか取れずに落ち込んでしまう。

これが言えなくて、言葉にすると自分が悪者に思えてしまうことをピタリと当てられた気持ちになりました。

妊娠や出産に限らず、結婚に関しても同じような気持ちになりませんか。

嫉妬は醜い。だから言えない。

お祝いプレゼントをあげているのに、ご祝儀3万円も払うの?という気持ちになる私は最低だと思っていましたが、実際は他にも居てくれたので安心です。

子どもがいない自分と向き合えるかで人生の質が変わる

子どもがいないことは、自分の中にあるダークサイドと向き合うこともあるのです。

ダークサイドな自分が出てくると度々ノートに思考の書き出しをします。


吐き出すように今のパートナーに思うことを書き出して、ポロッということもあります。
それでもいいよ、一緒に居ようと言って欲しくて。

否定して偏屈になる自分は客観視するようにしています。
そうだよね、そんなことを思っているんだね、と思うだけでも案外軽くなることがあるものです。

子どもがいるのは幸せ、いないのは不幸という昭和的思考はいつまで?

子どもを産まないと社会に貢献していないと非難の声を浴びることがありますが、自分が世の中の役に立っているという貢献感は、ほかの形でも得られます。

同じように未婚者の友人が「人のために生きることができないのは、悲しい人生だよね」と言っていたことがあります。

  • 次の人のために、掃除をしておくこと。
  • 料理レシピを考えてあげることでもいい。
  • 倒れた自転車を直してあげるのも小さな貢献です。

社会貢献と聞くとボランティアや募金ばかり思いつきますが、実際はスーパーのレジも親切にしてくれたら嬉しいし、社会貢献ですよね。

多様性を受け入れる社会が、子供にとらわれる。それこそが昭和でお堅い考え方だと思います。

まとめ

本屋さんで見かけた時、レジに持って行くのが恥ずかしかったです。

その気持ちは「この人子どもがいない人だって思われているかも」という自分への偏見だったように感じます。

この本の中には、様々な理由から子どもを持たない女性がもつ悩み、価値観が客観的に描かれています。

私は下のような体験をしている、子どもがいない女性に本をすすめたいです。

  • 子どもがいないことで職場や友人間で空気が重い
  • 義両親や自分の家族へ説明しても理解してもらえない
  • 子どもを可愛いとは思えない
  • 友達や同僚が結婚・妊娠する幸福感に嫉妬する
  • 年齢的に言語化できないモヤモヤがある

読むと、心が救われたような軽さがありつつも、改めて残りの人生について考えるのが怖くもあります。

ただ、人生の指針は子どもだけじゃありません。


私にも、パートナーと生きる道がまだあると思わせてくれました。

これからの人生に迷ったら、何度でも読み返そうと思います。

このブログを読んでくれた貴女に、ぜひおすすめです。